マリオに出てくる赤白きのこは実在する🍄ベニテングタケを探しに行ってきた!
みなさんは、マリオシリーズに登場する赤白のきのこを見て『あんな派手なきのこって実在するの?』と思ったことはありませんか。
実は、あのきのこには現実のモデルが存在します。それが『ベニテングタケ』です。
今回は、このベニテングタケについて深掘りしながら、実際に探しに行った体験談をお届けします!
\ベニテングタケの1分解説動画/
マリオに出てくる赤白きのこのモデルは『ベニテングタケ』
マリオに登場する赤白のきのこはただの空想の産物ではなく、現実に存在するベニテングタケがモデルです。
赤いカサに白い斑点模様というインパクトあるビジュアルは、見た瞬間に『ああ、マリオのきのこだ!』と誰もが感じるほど有名です。
1. 見た目は可愛いけど毒キノコ
ベニテングタケは見た目こそ可愛らしく童話の世界に出てきそうな存在ですが、実は毒性を持つきのこです。
毒の主成分はイボテン酸やムスカリンで、食べると嘔吐や腹痛を引き起こし、幻覚症状を伴うこともあります。
過去には、『試しに食べてみたらどうなるんだろう?』という興味本位の行動が悲惨な結果を招いた例もあります。
マリオのようにパワーアップするどころか、実際には病院送りになる危険性があるので決して食べないように!
写真を撮ったり観察する分にはまったく問題ないので、出会った際はその愛らしい姿をカメラに収めて楽しむだけにとどめましょう。
2. マリオだけでなく、いろんな物語やモチーフとして使われている
ベニテングタケは、ゲームの中だけでなく、古くから多くの物語や伝説、アート作品に登場してきました。
例えば、『不思議の国のアリス』でアリスがきのこをかじって大きくなったり小さくなったりする場面は、ベニテングタケの幻覚作用をモデルにしていると言われています。
その鮮やかで可愛らしい見た目は絵本やアート、さらにはグッズとしてもよく用いられ、世界中で『おとぎ話のきのこ』として愛されてます。
3. 海外では『幸運のモチーフ』とされている
さらに面白いのは、ベニテングタケはただのきのこではなく、『幸運のモチーフ』としても親しまれていることです。
ヨーロッパでは、ベニテングタケの姿を模した装飾品やアクセサリーが幸運を呼ぶとされ、お祝いの場でよく用いられます。
『毒キノコなのに幸運を呼ぶってどういうこと?』と思うかもしれませんが、ここがこのきのこの面白いところ。
見た目のかわいらしさや神秘的な存在感が人々を惹きつけ、その毒性を超えてポジティブなイメージを持たれる理由になっているんです。
毒キノコとしての一面と、幸運を呼ぶ象徴としての一面が、ベニテングタケを特別な存在にしているといって良いでしょう。
ベニテングタケを探しに行ってきた
さて、そんな魅力満載のベニテングタケを知ってしまったら、誰だって実際に会いたいと思うのは自然なことですよね?
秋の訪れを感じると、私、露木も『よし、今年もベニテングタケに会いに行こう!』と、意気揚々と探索の旅に出かけます。
ただし、ベニテングタケはどこにでも生えているわけではありません。
探索にはそれなりの知識や経験が必要です。
1. ベニテングタケは神奈川県では見られない
まず、私が住む神奈川県では、残念ながらベニテングタケを見ることはほとんどありません。
理由は簡単で、ベニテングタケが共生するのは白樺やモミの木といった寒冷地型の樹木だから。神奈川県ではこれらの樹種が少なく、したがってベニテングタケも生えてこないんです。
だから、普段神奈川県できのこ観察を楽しむ私にとって、ベニテングタケは憧れの存在と言っても過言ではありません。
見つけたときの喜びがひとしおなのは、こうした背景があるからです。
2. 有力候補は北海道、長野県、山梨県、富士山
そこで、私はベニテングタケ探しの候補地として以下の4つの場所を選んでいます。
- 北海道
- 長野県
- 山梨県
- 富士山
今回の探索地は詳細は秘密にしておきますが、ヒントとしては山梨県のとある自然豊かな場所です。富士山の周囲を含む山梨は、きのこ探しの舞台として非常に魅力的な場所です。
ちなみに、過去一番多くのベニテングタケに出会えた場所は北海道でした。
>北海道 札幌でベニテングタケ探しの一人旅!|関東きのこの会
3. ベニテングタケは白樺やモミの木の周囲に生える
ベニテングタケに出会うためには、好んで生えてくる環境を知ることが何よりも重要です。
ポイントは、白樺やモミの木の根元。ベニテングタケは、これらの木と共生する性質を持っているため、白樺やモミの木が多く見られる場所は有望なスポットです。
道を歩きながら木々を観察して、生えそうな場所を見極めます。
秋の光が差し込む森の中で、赤白のカサが視界に飛び込んでくる瞬間を想像すると、それだけで胸が高鳴ります。
割とすぐにベニテングタケ発見!
驚くべきことに、今回の探索では割とすぐにベニテングタケを発見できました!
何度出会っても、その瞬間はまるで宝物を見つけたかのような感動を覚えます。
『君に会いに来たんだよ!』と心の中で叫びながら、急いでカメラを取り出しました。
草の中で赤いカサが皮のように日光を反射していて、まるでゲームから飛び出してきたような存在感でした。
マリオの赤白きのこはだいぶデフォルメされている
改めてマリオの赤白きのこと現実のベニテングタケを見比べると、やはりゲーム内のきのこはかなりデフォルメされていることがわかります。
まず、白い斑点はあんなに大きく無いし、円形ではなく不規則な形をしています。
実は、この白い斑点は、幼菌時にカサを覆っていた外皮膜が成長と共に裂け、一部がカサに残ったものなんです。
さらに、ゲームではきのこの軸がぷっくりと膨らんでそこに顔が描かれていますが、実際のベニテングタケの軸は意外に細く、まっすぐな形をしています。
ゲームの中で、マリオやルイージがこのきのこを食べるとすぐに巨大化しますが、もちろん現実ではそんな効果はありません。
むしろ、食べてしまうと体調不良でうずくまって背が低くなるかも……
見つけても決して食べないでくださいね。
とはいえ、ゲームデザイナーがベニテングタケの可愛らしさや毒成分も含めた神秘性に魅力を感じ、マリオに登場させたのは想像に難くありません。
自然の中でこのきのこと出会うと、その圧倒的な存在感がいかにゲームにインスピレーションを与えたかがよく分かります。
まとめ
マリオに出てくるあの赤白きのこは実在します。それが『ベニテングタケ』です。
赤いカサに白い斑点という可愛らしい見た目は、多くのゲームやアート作品に登場しますが、実物のベニテングタケはそれ以上に圧倒的な存在感を放っています。
ベニテングタケは秋になると高原や冷涼な地域で見ることができます。興味を持った方は、ぜひ私みたいに探しに出かけてみてください。
ただし、ベニテングタケは毒キノコですので、見つけても絶対に食べないでくださいね。
自然の中での出会いに感謝して、じっくり観察したり、写真を撮ってSNSに投稿したり、その美しさを愛でるにとどめましょう。
宝探しのような体験を、ぜひ楽しんでください!
”キノコ”といったら露木までっ!
もともときのこ問屋の営業マンでしたが退職し、今はIT業界に勤めています。
ただ、それでサヨナラは寂しいので、キノコの記事を書いたり、YouTubeなどで情報発信することにしました。
きのこの歌も歌います♪
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