【国産ポルチーニ】ヤマドリタケモドキを使ったおろしそばレシピ
先日、自宅の近くで夏きのこのヤマドリタケモドキに遭遇しました。
このきのこ、実はヨーロッパで愛されている『ポルチーニ』の近縁種なんです。
せっかくですので採取して、おろしそばの具にして食べてみました。
果たしてポルチーニは日本そばにも合うのでしょうか?
ポルチーニは日本にも生えている
レストランのメニューや加工食品などでしばしば見かける『ポルチーニ』というきのこをご存知ですか?
芳醇な香りと旨味、そして食べ応えがあり、特にヨーロッパで愛されている天然きのこです。
日本では、主に海外産の冷凍品や乾燥品が流通していて、パスタやリゾットなどのメニューに利用されています。

ですがこのポルチーニ、実は日本にも自生しているんです!
日本に生えているポルチーニは、和名を『ヤマドリタケ』『ヤマドリタケモドキ』といい、本州ではヤマドリタケモドキの方が良く見られます。
これは、以前埼玉で見たヤマドリタケモドキ。

スポンジの様に細かい穴があいているカサ裏と軸の網目模様が特徴で、立ち姿がとても可愛いきのこです。
国産ポルチーニ『ヤマドリタケモドキ』を採取!
7月のある休みの日、ご近所をふらっと散歩をしていた時です。
僕の目に、突然大型のきのこが飛び込んできました。

カサは灰色がかった薄茶色で、カサ裏は密なスポンジ様、そして軸にはしっかりとした網目模様が確認できます。
お、これはヤマドリタケモドキじゃないか!
カサは手のひらサイズもあり、虫食いも無くきれいな状態です。
一通り写真撮影し、せっかくなので収穫してきました。
とりあえずヤマドリタケモドキを冷凍保存
さて、我が家に連れて帰ってきた野生のヤマドリタケモドキ。
夏きのこは虫が入り込んでいることも多いのですが、このヤマドリタケモドキには虫食いの跡がほとんど見られません。
うーん、改めて見てもきれい。
なんの料理にするか決まらないので、とりあえず適度な大きさにカットして冷凍保存することにしました。

カットしたヤマドリタケモドキはジップロックに入れて冷凍庫に入れておきます。
1日後、パラパラ状態の冷凍ヤマドリタケモドキが出来ました。

【レシピ】ヤマドリタケモドキのおろしそば
ポルチーニと言えば、パスタソースにしたりリゾットに使うのが定番ですが、今回は夏に食べたい冷たいおろしそばにしてみました。

《材料》(2人前)
- ヤマドリタケモドキ・大1本
- そば(乾麵)・・・・2人前
- 大根・・・・・・・・1/4本程度
- 刻みネギ・・・・・・適量
- めんつゆ・・・・・・適量
《作り方》
- めんつゆを表示を参考に希釈して鍋に入れ、そこに凍ったままの国産ポルチーニを入れひと煮立ちさせる。灰汁が出るのでスプーンなどですくう。
- あら熱を取りポルチーニを入れたままボールなどの容器に移し、冷蔵庫で冷たくなるまで冷やす。
- そばを表示通りに茹で冷水で洗い、よく水気を切って皿に盛る。
※そばを茹でている間に大根をおろしておく。 - 冷えた出汁つゆをそばが1/3浸かる程度入れ、出汁つゆに入れたポルチーニを具材としてそばの上に並べる。
- 大根おろしを中央にたっぷり盛り、刻みネギをかけて出来上がり!
- ポイント1:きのこから水分が出るため、めんつゆは表示通りよりほんの少し濃い目に希釈すると美味しくなります。
- ポイント2:冷凍したきのこは解凍するとドリップが出てしまうため凍ったまま調理に使ってください。
ポルチーニと日本そばの相性はいかに?
国産ポルチーニこと、ヤマドリタケモドキのおろしそばが完成しました!

クリーム系や洋風料理のイメージが強いポルチーニにしては、かなりチャレンジャーな料理と言えます。
そもそもポルチーニと日本そばは合うのでしょうか?
さっそく頂いてみましょう。
ヤマドリタケモドキにはほんのりヌメリがあり、そばと一緒に口に運ぶとちゅるっと入っていきます。
おおっ、香り高い。
さすがポルチーニです。
ヤマドリタケモドキの風味は、大根おろしのさわやかさともケンカしません。
これは美味しい!
ポルチーニと日本そば、相性良いじゃないか。
また近所でヤマドリタケモドキを見かけたら、新たな料理に挑戦したいと思います。
【国産ポルチーニ】ヤマドリタケモドキ、のまとめ
- ヨーロッパの愛されきのこ『ポルチーニ』は日本にも生える
- 国産ポルチーニは、和名を『ヤマドリタケ』や『ヤマドリタケモドキ』と言う
- ポルチーニは日本そばの具にしても美味しかった
”キノコ”といったら露木までっ!
もともときのこ問屋の営業マンでしたが退職し、今はIT業界に勤めています。
ただ、それでサヨナラは寂しいので、キノコの記事を書いたり、YouTubeなどで情報発信することにしました。
きのこの歌も歌います♪
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