大黒本しめじはおめでたい日にぴったりの美味しいきのこ【お雑煮レシピ】

大黒本しめじ

正月などのおめでたい日には、美味しくて縁起の良い食材を用意したいもの。

そんな時におすすめなのが『大黒本しめじ』です。

大黒本しめじは、大きなカサと肉厚な軸が特徴的なきのこです。

旨味が豊富で食感が良く、和洋中問わずさまざまな料理に利用できます。

また、七福神の大黒様の名を冠していることから、おめでたい日の食材としても人気です。

ということで、今回は特におめでたい日に食べたいきのこ『大黒本しめじ』の魅力と、大黒本しめじ入りのお雑煮レシピを紹介いたします。

『大黒本しめじ』とは

大黒本しめじ

ホンシメジは、大きな茶色いカサと、白くぷっくりした軸を持ったかわいい形状のきのこです。

この特徴的な形が七福神の大黒様に似ていることから、『大黒しめじ』と呼ばれるようになりました。

ホンシメジはとても美味しいきのこで、強い旨味を持っています。

『香り松茸、味しめじ』という言葉があるように、マツタケが香り部門の王様なら、ホンシメジは味部門の王様きのこと言えるでしょう。

ぷりぷりの食感も良く、網焼きや天ぷら、炒め物、汁物など、さまざまな料理によく合います。

なお、ホンシメジは松茸と同じく生きている樹木と共生する菌根菌(キンコンキン)という種類で、栽培が難しいとされています。

しかし、タカラバイオが人工栽培に成功し、今ではスーパーなどでも気軽に購入できるようになりました。

栽培品は『大黒本しめじ』という商品名で販売されています。

大黒本しめじは雪国まいたけの商品

大黒本しめじは、宝酒造の子会社であるタカラバイオ株式会社が研究・開発し、人工栽培に成功したきのこです。

2004年に商品化し、生産量を増やしていきました。

その後、タカラバイオは、2019年3月1日に大黒本しめじを含むきのこ事業を株式会社雪国まいたけに譲渡

つまり、現在、大黒本しめじは雪国まいたけの商品となっているんです。

これ、結構知らない人も多いのではないでしょうか。

『ホンシメジ』と『ブナシメジ』は別のきのこ

しめじといえば、スーパーや八百屋さんでよく見かける一般的なきのこです。

しかし、実は市販されているしめじには、大きく分けて『ホンシメジ』と『ブナシメジ』の2種類あるってご存知でしたか?

ホンシメジは、生きた木の根っこに生えて成長するきのこです。

そのため、人工栽培が難しく、長らく希少価値の高いきのこでした。

一方のブナシメジは、広葉樹の切り株や倒木に生えて成長する木材腐朽菌です。

ホンシメジに比べると人工栽培が容易で、大量生産され日本全国で安価に購入できます。

ほとんどの方が『しめじ』と聞いて連想するのは、このブナシメジの方でしょう。

この2つは、どちらもしめじの名を冠する美味しいきのこですが、分類的には全くの別物なんです。

【レシピ】大黒本しめじのお雑煮

それでは、大黒本しめじを使ったお雑煮のレシピをご紹介します。

《材料》(2人前)

  • 大黒本しめじ・・・2~3本
  • 切り餅・・・・・・2枚
  • 鶏もも肉・・・・・50g
  • 小松菜・・・・・・1束
  • かまぼこ・・・・・2枚
  • ゆず・・・・・・・適宜
  • 薄口しょう油・・・小さじ1
  • (A)水・・・・・250cc
  • (A)白だし・・・20cc
  • (A)酒・・・・・大さじ1
  • (A)砂糖・・・・小さじ1
材料|大黒本しめじのお雑煮

《作り方》

  1. 各材料をカットする。
    • 小松菜は塩茹でし、3cmの長さにカットして水気をよく絞る。
    • 鶏もも肉は2cm角程度の大きさにカットする。
    • かまぼこは3mm厚にスライスする。
    • ゆずは表面の皮を薄く削ぎ、細かい千切りにする。
    • 本しめじは3mm厚にスライスする。
      大黒本しめじスライス
  2. (A)の材料を鍋に入れ火にかける。
  3. 沸騰したら中火にして鶏肉を入れる。途中油やアクが浮いてくるので丁寧にすくいとる。5分程度加熱したら鶏肉を別の器に取り出しておく。
  4. お餅を焼き網やオーブントースターなどで焼く。
    お持ちの網焼き
  5. お餅を焼くのと同時進行で出汁を火に掛け、スライスした本しめじを入れる。
    大黒本しめじのお雑煮
  6. 沸騰直前に中火にして3分程加熱する。
  7. 味見をしながら薄口しょう油を入れ調整する。
  8. お椀に焼き餅を入れ、鶏肉・かまぼこ・小松菜をバランスよく置き、熱々の汁を注ぐ。ゆずを添えて完成。
  • ポイント:よりキレイな出汁をとりたい場合は、鶏肉を取り出した後、ザルにキッチンペーパーを敷いて濾してください。

本しめじは旨味と歯ごたえがあって美味!

大黒本しめじのお雑煮

今回の紹介したお雑煮は、東京風のあっさり仕立て。

鶏と大黒本しめじの香りがほんのりして、寒い冬にほっとする美味しさです。

大黒本しめじを噛むと、きのこの旨味が口の中に広がりました。

きのこの歯ごたえが良く、お餅との食感の違いが楽しめます。

ゆずの爽やかな風味も、お雑煮の味を引き締めてくれます。

全体的に、シンプルながらもしっかりとした味わいで、とても美味しかったです。

大黒本しめじのお雑煮は、お正月やお祝いの席にぴったりの縁起の良い料理です。

皆さんもぜひお試しください。

大黒本しめじ、のまとめ

  1. ホンシメジは形状が大黒様のお腹に似ているおめでたいきのこ
  2. 旨味が強く食感も良い
  3. ホンシメジとブナシメジは別物
  4. 大黒本しめじはおめでたい日の料理にぴったり。もちろんお雑煮の具にもおススメ

《執筆者情報》

つゆきのこ プロフィール写真

露木 啓(つゆきのこ)

”キノコ”といったら露木までっ!

もともときのこ問屋の営業マンでしたが退職し、今はIT業界に勤めています。
ただ、それでサヨナラは寂しいので、キノコの記事を書いたり、YouTubeなどで情報発信することにしました。
きのこの歌も歌います♪
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