マツカサキノコモドキ(松毬茸擬)Strobilurus stephanocystis
時期
秋から冬(福岡県では10月~3月にかけて観察することができます。)
発生環境
アカマツ・クロマツ林内に落ちている松ぼっくりから生えてきますが、本種は地中に埋もれた松ぼっくりに多く見られるようです。
特徴
【傘】
傘の大きさは、1.5~3㎝ほどの小さなきのこです。
幼菌の時や、子実体が落ち葉に隠れている時などは傘の色は白色になっています。地表に顔を出してくるとだんだんと色味が濃くなり、黒褐色になっていきます。
【ヒダ】ヒダは白色で密についています。
【柄】柄は地上部分で長さ2~6㎝ほどで、全体的に茶褐色でヒダに近い部分は白色になっています。柄はよく見ると微細な白毛に覆われています。
【根元】地下部では根状に長く伸びて土に埋もれた松かさにつながっています。地中の柄は土を多く巻き込んでいるので、地上部の柄と比べると観察はしにくいです。
【松毬の状態】
松毬はぼろぼろで、指でつぶすと簡単に崩れてしまいました。内部には白い菌糸もありました。
【参考書・文献】
山渓カラー名鑑日本のきのこ(山と渓谷社)
写真:岩間杏美
注)きのこ豆知識は毎月2回更新をします。(第1、第2金曜日に更新を予定していますが、臨時休載、更新の変更などもあるかもしれないので、その際はご了承ください)
◾︎前回の物語「マツカサタケ」はこちら
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