きのこ王子とキノコちゃん

今年1月に開催されたPOPなきのこ展で「日本きのこサミット」と称して「ワンダー編」と「カルチャー編」というトークショーがあった。
ワンダー編では大阪自然史博物館の佐久間さんが司会として、岩出菌学研究所の多田有人さん、写真家の阿部雄介さん、そして「きのこ王子」という異名を持った和田匠平くんと、合わせて4人のトークショーである。

POPなきのこ展で「日本きのこサミット」

まぁ、こんなこと言ったら他の方に本当に失礼なのであるが、POPなきのこ展のWEBサイトを見る限り和田くんが「ウリ」なのは間違いない(笑)
「POPなきのこ展」
https://www.sakuyakonohana.jp/event/10489/

でもそれは出演者の方々も恐らくはわかっていると思うんですけど、「キノコ界での知名度」と言う意味では和田くんは抜群であり、しかも、それは単なる「テレビに良く出ているから」というワケだけではない。ついこの間も 「第17回高校生科学技術チャレンジ(JSEC〈ジェイセック〉)」(朝日新聞社、テレビ朝日主催)で「荏原製作所賞」を受賞したりして、もう「研究者」と言ってもおかしくないぐらいの活躍ぶりなのである。
「砂浜で生きる珍キノコ、高2が生態発見 全国の砂浜歩く」(朝日新聞)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200222-00000020-asahi-soci

そんな和田くんがこの「POPなきのこ展」でのトークショーに出演するということで、ある子がわざわざ和田くんを見るためにやってきていた。

「キノコちゃん」である。

以前「ガンタケとキノコちゃん」というエッセイを書いたのですが、その時の「キノコちゃん」なのですな。
読んでない人は、先に読んでね (*^^*)
「ガンタケとキノコちゃん」
https://kinokobito.com/archives/4509

ちなみに「キノコちゃん」という呼び名はキノコ好きの女子に対する一般名称と言っていいかもしれない。
いわゆるキノコあるあるですな。
この間も某キノコ女子(年齢はアラフォーかな?)が誕生日でもらったプレゼントをFacebookの方にアップしていた。そこに記されていたメッセージが

「きのこちゃん Happy Birthday」

であった。
「あぁ、、やっぱりきのこちゃんなんやぁ、、」とキノコあるあるを噛み締めつつ一句詠んでみた。

「きのこ女子 いくつになっても キノコちゃん」

どうだろう?結構いけてるよね?(笑)


そして、トークショーが始まる前に会場をブラブラしていたら、見覚えのある家族が目に入った。
「キノコのイベント」というと、知ってる人たちの同窓会みたいになるのだが、その日も何組かの知り合いと出会い、そしてぐだぐだキノコの話題に花を咲かせたものだ。
その家族はちょうど御影高校が出店していた場所に隣接するちょうど座れるスペースで休憩していたので、声をかけるとそのお母さんがキノコちゃんを見てこんな事を言ったのだ。

「この子がね、和田くんこと大好きなんですよ~」

なるほど、、そうなのか!!やっぱまだ小さいと言っても女の子なんですよね~
和田くんは高校2年生なので17歳ぐらい?で、キノコちゃんは幼稚園の年長さんか、もしくは小学校1年生ぐらいなので6歳ぐらいかな?とすれば年の差はほぼ10歳。
これぐらいの年齢での10歳もの年の差は大きい。
しかし、見てごらん、もう10年もすればその年の差はだんだんと縮まって行き、もう僕ぐらいの年齢になると10歳ぐらいなら年の差はほぼゼロ。もっと上になると追い越してしまうぐらいだ(嘘です w)。

なので、和田くんからしたら、まだまだガキなんだけど(笑)、キノコちゃんからしたらもう憧れのキノコ王子!!って感じで和田くんを見る目は間違いなくハート型になっているに違いないのだ。


そしてトークショーが始まった。
もうテレビに出ていてもまったく緊張している様子も見えない和田くんは、このトークショーでもまったく臆することなく大人の間に入って自分の意見や言いたいことを喋っているように見えました。

写真提供:K上さん

そしてそれぞれのパネラーがあらかじめパワーポイントや写真を用意して説明していたのですが、和田くんは自身の研究テーマである砂浜に発生するキノコのことについて詳しく説明してくれました。

ちなみに砂浜に発生する「スナジホウライタケ」というキノコは和田くんの研究テーマの一つであるらしく、もし砂浜などでスナジホウライタケかその近縁種を見つけたら和田くんのところに送っていただきたい。
以前和田くんがFacebookの方にアップしたメッセージをここに転記しておきます。

今年もスナジホウライタケと近縁種標本を募集しています。いただいた標本は形態観察、分子系統解析などで、分類学的再検討と生態研究に生かします。小学校6年生の時から研究しており、今年で5年目の研究になります。
皆さま、海岸は暑いですが、ぜひ砂浜にも足をお運びください。この時期砂浜には、スナジホウライタケ近縁群だけでなく、コナガエノアカカゴタケ、ケシボウズタケ、ドングリタケなどのめずらしいきのこが見られます。
募集標本 :スナジホウライタケと近縁種
発生時期:基本6月〜9月
発生場所:全国海浜砂地、イネ科カヤツリグサ科の植物に発生見つけた場合は、できれば写真を撮り、発生している植物ごと採集して、以下のデータを録っていただきたいです。
※採集日(必須)
※採集者(匿名でもかまいませんが、その場合は切手をご返送できませんが、ご了承ください)
※採集地(必須)
※発生環境(周りの生物、標高など)
砂の色や質との関係性も調べてみたいですので、出来ましたら発生していた砂浜の砂も一握り送って欲しいです。
情報はできるだけ多い方が望ましいです。
採集した標本は、当日であればクール宅急便着払いが好ましいですが、それ以外では乾燥機又は天日干し、冷蔵庫内(密封しない)などで乾燥させ、乾燥した標本を切手を貼って送っていただくと、同額の未使用切手をご返送します。(まずはご連絡お願いします)

和田くん作成 写真提供:K上さん

そんな和田くんの様子をキノコちゃんは目をハートにして見つめていたことでしょう、、

トークショーが終わって、周りを見回すとキノコちゃんが少し不安げな顔で立っていた。
手には茶色の封筒みたいなものをしっかりと握っている。
お母さんが

「ラブレターまで書いてきたんですよ、、ふふふ」

と僕にそっと教えてくれたそれである。
ただ、和田くんの元にはサインを求める女子の列が出来ていた。
残念ながらキノコちゃんが独り占め出来るわけではないのだ。

でもキノコちゃんは落胆などしていない。
その張り裂けそうな胸を抱えて、その列が無くなるのをワクワクしながら待っているのがわかる。

「和田くん待ってるん?」

そう僕が声を掛けると

「う、うん ♥」

この日を待っていましたかの様な満面の笑顔だ。

「ラブレター渡すんやって?」

無粋かもしれない、と思いながら聞いてみる。

「そやで~書いてきてん ♥」

と言いながら恥ずかしそうに、ラブレターに視線を移す。

「えぇなぁ、おじちゃんの分は無いん?」

って言ってみる。
するとその黒目がピタッと止まり

「・・・・・・・・ なんで?」


なんでってか?(笑)

キノコちゃんよ、、君はまだ幼いから分からないだろうけどね、人間の魅力というのは若さや容姿だけじゃあ無いんだよ!!
君もきっと大きくなったら、おじちゃんにラブレター書きたくなるかもしれないしね!(*^^*)

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