森のラピスラズリ(ルリハツタケ)

夏も終わりに近づいた頃、森の中はだんだん秋の準備をしていた。木々の葉は緑色からやや黄色や赤色になり、夏に咲いていた花々はいっせいに熟した果実をつけていた。

しかし、まだまだ蚊や蚋はいた。きのこを見つけて止まるたびに攻撃を受ける。体のあちこちがかゆくなった。

 

あたりにチャイムの音が響いていた。昼を知らせるチャイムだ。

きのこ探しというのはあっという間に時間が過ぎるのだ。

「もう昼かぁ、そろそろ帰るかな」

後ろを振り返ってみた。入口から100mも進んだのだろうか?まだまだ道は長く続いていたが今回は引き返すことにした。

 

もと来た道を戻ろうとした。行きと帰りはいくら同じ道でも目線が違う。本当にその通りだと思う。

 

行きの時には全く気付かなかったが、落ち葉に隠れるように何か、青いものが顔を出していた。
「なんだろう…」
近づいていくと、それはきのこだとわかった。しかし、こんなに青みが深く大きいきのこは初めて見た。

早速特徴を観察してみる。

・全体が大きく(大きいものは手のひらサイズ)青っぽい。

・傘の表面は年輪状の模様がある。

・ヒダは薄い黄土色

・柄は青色の丸っぽい模様が確認できた

この特徴から、ルリハツタケ(成熟している)であることが分かった。
しかし、このきのこ。森の中に生える姿はとても美しく神秘的であった。

 

話は変わるが、このルリハツタケ。

昨年(2016年)はいろいろな場所で見つかっていると話を聞いた。実はこの場所も何度か訪れているがルリハツタケを観察したのは今回が初めてだった。

もしかしたら今年も出るかもしれない…。そんな期待を胸に定期的にここを訪れてみようと思う。

 

きのこの気まぐれは本当にわからない。

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