石垣島のキノコたち(その3)
石垣島のキノコで一番多かったのがこういうタイプ。
白くて、小さくって、透明なやつ。
そしてその多くが腐生菌であること。
これは恐らく光るキノコが多いこととなんか関係があるのかも知れないな、、、なんて漠然と思ったりもするが、もしかして本当に関連があるのかも。
光るキノコたちを頭に思い浮かべてみると・・・
光るキノコ = 殆どが腐生菌
光るキノコ ≒ 白いものが多い
光るキノコ ≒ 亜熱帯に多い
ってことは、このキノコも光るかもしれないってことだ。
などと考えていたら、またも高橋さんが、、
沖縄に発生する熱帯~亜熱帯性の白色クヌギタケ型きのこはしばしば発光性を持つものがあります。 https://t.co/9jHrmFbBjz
— 春.高派@Har. Takah. (@har_takah) May 7, 2019
これは沖縄の何に起因するのだろうか?
1.暑さ、2.雨量、3.植生
なんてのが候補として考えられるのだが、このどれもなのかもしれない。
シロコナカブリ???
じゃあこいつはなんなのか?
ということになるが、傘の特徴を見るとやはりクヌギタケ属だよな。
傘の大きさは5mm以下。
そして傘の表面と、柄の全体に小さくて見えにくいが粉状のものが付着している。
図鑑で調べてみると「シロコナカブリ」というものに近いように見えるが、これ以上は確かめるすべもないのであくまでも「似ているよね」というレベル。
ってことで、もういっちょ高橋さんのツイートを紹介
クヌギタケ属シロコナカブリ節の仲間は表皮組織にアカントシスト様細胞が存在するのが特徴です(図C-E)。また通常傘表面が白色粉状の外被膜に被われ、柄が細長く微毛を帯びる(hirsute)性質があります。
— 春.高派@Har. Takah. (@har_takah) April 29, 2019
写真は石垣島産シロコナカブリ近縁群。
Ishigaki Is. Photo by Mr. Keiya Yoshino pic.twitter.com/iVk4HvlJcQ
シロホウライタケ属のキノコ
傘の表面、そして多少放射状の溝線、傘の裏のヒダの模様など、シロホウライタケの特徴にほんと良く似ている。
シロホウライタケかも知れないが、違うかもしれない。
傘の表はこんな感じ。やはりシロホウライタケに似てるよなぁ、、、
アラゲキクラゲ、の様なやつ
アラゲキクラゲで良いと思うのですが、いかんせん亜種が多い石垣島。
うかつなことは言えません(笑)
あくまでもアラゲキクラゲの様なやつにとどめておきます。
しかしこういう種を見ると、ちょっと拍子抜けの様な感じになるのは何故?
「せっかく石垣島まで来たのにお前かよ w」
と思わずつぶやいたワタクシであります(笑)
不明菌
木材腐朽菌で、幼菌の頃は傘に輪のようなものが見えている。傘の裏は先端部分が小さく枝分かれしていて、柄の下部が濃い褐色となっている。 科、属、まったく想像つかない。
モリノアヤシビその2
これもモリノアヤシビだろうか、、傘の表面は最初に見つけたものと異なるように見えるが、傘の裏を見るとまさにそのもの。しかし2枚めの子実体の柄を見て欲しい。円形ではなく平べったく、真ん中に薄っすらと筋が入っている。
最初に見たモリノアヤシビとは傘の表面などの印象は異なる。
しかし傘の裏などをみると、この形はモリノアヤシビとそっくりだ。
この違いについて高橋さんより返信をもらった。
これは多分環境要因による一時的変異で、しばしば見られる現象です。
— 春.高派@Har. Takah. (@har_takah) May 8, 2019
こういう「違い」は違う種なのか、 それとも同じ種の変異なのかを判断するのはとても難しい。この辺り、実際のフィールドに出て経験値を上げるしか方法がないのだと思われる。