「きのこ!キノコ!木の子! ~きのこから眺める自然と暮らし~」(その7)
これで最後のレポートとなります。
今回の展示の中で、これまた目が釘付けになる展示がありました。
これに関しては「作ってみたい」という衝動にかられたのですが、、恐らく僕の手先の不器用さと、集中力の欠如した性格では10年ぐらいかかって、やっとこ完成するぐらいのスキルしか持ち合わせていないのは明白であるため、ここは眺めて楽しむのがえぇんやないか、と思とります (*^^*)
それがこれ、、、
「おしばきのこ」
という作品?標本?らしいです。
ちょっと説明文を引用しますね。
「この標本は奈良県橿原市の荒井滋さん、悦子さんが採取し、悦子さんが「おしばきのこ」作品として額装したきのこ標本です。
新鮮なきのこを壊さないように採集し、シリカゲルシートなどできれいに乾燥させて「おしば」にしています。分厚いきのこは半分にスライスして肉を減らして乾燥させています。
非常に手間ときのこの知識が必要な作品です。収集データも残っており、学術標本としても通用します。」
とあります。
ではでは、その「おしばきのこ」なるものを一枚一枚見ていきましょう。
なんとカメムシタケであります!!
カメムシタケを探すのってとっても大変なんですよね。
はっきり言って「老眼では無理!」って感じで、土の中から人知れず出ておるのですな。
しかしこのカメムシタケのおしばきのこってまるでカメムシの魂が浮かび上がってるみたいですね~
しっかりカメムシくんたちもその姿を表しておりとっても美しいです。
こんどはサナギタケの冬虫夏草でしょうか?
蛹をこの様に薄い状態にするには、かなりスライスするか、中身を取り出してペチャンコにしないと無理ですよね。
ということは、この真中のでっかい蛹らしきものは、どちらかと言うとペチャンコにされた感がありますね(笑)
僕も過去にハチタケを見つけたことがありますが、地上からナギナタタケの細いバージョンが出ていて、何気に
「これキノコですかねぇ、、、」
と聞いてみたところ「すわっ!」っとなり「これハチノスタケやん!」という叫び声とともに、コケの中に眠っていたススメバチくんを一生懸命掘り出して、一匹のスズメバチから5本ものハチタケが出ている姿が露呈してきたのでした。
まぁしかし、このハチタケのおしばきのこの構図の美しいこと。額の上部に空間を開けて、いかにも蜂たちが戯れているかの様な構図にしてあります。しかしその体からはしっかりと伸びたハチノスタケが・・・・・
少しホラーな感じですが(笑)とっても美しいですよね!!
そして最後はこれ、セミタケです。
何ゼミでしょうかね、セミから伸びた子実体と途中にソボールというものでしょうか、それが綺麗に咲いているやつもありますね。
このセミタケの構図はまさにかなり不気味ですが(笑)、よくぞこんなに集めたなぁ、、というため息が出てきますよね。
さて、いかがでしたでしょうか?この「おしばきのこ」。
是非「オレもやりたいなぁ、、」「私も挑戦してみるわ!」という方、おられるんじゃないでしょうか?
挑戦して完成したら僕にお知らせ下さい!!
頂きにあがります(笑)