つややかに

版画や日本画につかう和紙の調達もかねて新潟へ。
紅葉は始まったばかり
すこし早かったみたいだけれど
ちいさなかわいいきのこにたくさん出会えた。
着いた日は雨があがったばかりの曇天。
林の中でであったカバイロツルタケとドクベニタケは
湿り気をおびて光っていた。

門出和紙さんは偶然見つけた和紙屋さんで
ためしに2種2枚ずつ買って
木版画を刷ってみたらとてもよかったのだった。
地場産の楮や吟味した中国産楮を使用、
すき方やさらし方もそれぞれちがう。
前回のとおなじのを、とおもったのだけれど
まったくおなじのはなくて
またちょっとお試し状態。
でもぜったいよさそう!というのをみつけたので
また版画を作るのが楽しみ。

カバイロツルタケ
学名:Amanita fulva
科目:ハラタケ目テングタケ科テングタケ属
環境:ブナ科やマツ科などの生えた地上に発生。
時期:夏~秋 
食用きのこ。
歯切れ、舌ざわりがよく、くせがない。
におい味ともに温和。特に脂肪質の料理と合う。

しまった!食べられたのか~~!
残念。

ドクベニタケ
学名:Russula emetica
科目:ベニタケ科ベニタケ属
環境:様々な森林に発生。
時期:夏~秋 
傘の表面は始め鮮紅色で、雨などによって退色することがある。
非常に辛く、苦い。「味」と言うよりも「刺激」に近い。
ひとかけらかじっただけでもしばらく口の中が麻痺するほど。

毒きのこ、というよりは食に適さないきのこ、ということらしい。

「本日もスケッチびより!」(きのしたみか)2012年10月29日掲載分を再掲載

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