きのこの勘
「今年は、きのこが少ないように感じるな…」
雨が一滴も降らない日々がつづき、森の落ち葉はぱりぱりと音を立てていました。
森の中を歩くもなかなかきのこが見つからず今日もきのこ探しは断念…
数日後、久々の雨が降り出してきました。窓越しから山を見つめ、
「きのこがたっくさんでますように」
とお願いをしてみました(笑)
「今日は快晴!!今日はきのこ日和だ!」
不思議なほど、きのこがありそうな予感がしてきました。行きたいところはたくさんあるけれど、とりあえず「予感」のもっとも強い場所へ行くことにしました。
到着して早々、いろいろなきのこがこっちを見ていました。足元にはカレエダタケモドキ、左の斜面にはツチグリの集団。そして、緑に茂ったコナラの根元にはヘビキノコモドキ…きのこがなかった日が嘘だったかのようにたくさんのきのこたちが顔を出していました。
気分はワクワクのまま、次の場所へ。
すると……
「うわっヤマドリタケモドキだっ!」
「しかもめっちゃある!」
ヤマドリタケモドキの大きな特徴は、がっしりとした子実体に、網目模様の柄があること。
そして、菌根菌ということもあり近くには必ず共生関係の樹木がいます。
このきのこ、とてもおいしいきのこでよく採取をしますが…いつも虫たちとの戦い…
このきのこは虫が付きやすく、すぐに傷んでしまうのです。
今日は勘があたってよかった。
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