キノコ写真の撮り方を考えてみる(その1)
と聞かれることがある。
たぶんそれに対する答えは無い。
逆に聞きたいことがある。
「あなたはどんなキノコ写真が撮りたいですか?」
最初に買った一眼レフカメラ
まずはレンズの前に一番最初に買った一眼レフカメラはNIKONのD50という機種でした。
何故NIKONだったかというと
周りにNIKONを持ってる人が多かった
という単純な理由。
まぁ僕としてはCANONでもNIKONでもどちらでも良かったのですが、一眼レフというものが初めてだったので、やはり聞ける人が欲しかったのですね~
2006年の冬の事でした。
で、まだその時はキノコに興味はなく子供も小さかったので、子供たち中心で写真を撮っていましたね。
なんせ買った理由が
上の娘のピアノ発表会写真を撮るため、、という何とも親バカな理由でした。
ちなみにその時の写真がこれです。
キノコと関係なくってすんません!!(汗)
それからも基本は子供の写真だったのですが、ある日キノコという被写体に出会ってしまったのですね。
「邂逅」という言葉が合っているかもしれません。
それからも基本は子供だったのですが、山登りの「ついでに」キノコ写真を撮ることがありました。
例えばこんな感じです。
クロラッパタケですね(何とマニアック w)
しかもかなりヒドイ写真です(笑)
この時のレンズはカメラを買う時に一緒に買ったタムロンの 18.0mm – 200.0mm のレンズです。
今設定を見てみるとP(プログラマブルオート)で撮っておりますので、絞りはF3.5、シャッタースピードは1/50秒になっております。
手持ちではギリギリのシャッタースピードですね。
そしてクロラッパタケを撮るにはギリギリの絞りになっております。
実はまだこの時「P(プログラマブルオート)」で撮るしか頭になかった僕は、徐々に
「こんな撮り方じゃダメやん」
と思い始めたのでした。
確かにキノコは写っているのですが、綺麗に写っているわけでもなく、そして何より暗すぎます。
キノコというのは明るいとこに無い、というのが一般的。
それを明るく撮ろう、というのは無理なことなのでしょうか??
少し遠回り
キノコ写真に目覚めはしたのですが、まだ「本命」というワケではありませんでした。
例えば子供たちと山に出かけた時には被写体の順序としてこんな感じでした。
- 子供
- 虫などの生き物
- 花や風景
- キノコ
キノコの優先順位はかなり低く、虫などは子供と一緒におっかけ回しておりましたね。
そこで次に買ったレンズがタムロンの90mmマクロ(Tamron SP AF90mm F2.8 Di MACRO)。
いわゆる「タム9」というレンズでした。
このレンズは評判がとにかく良くって、しかもリーズナブルなレンズでした。
そこで、人物を撮る時は18.0mm-200.0mmで撮り、虫や花を撮る時は90mmマクロで撮る、と言う風にレンズを交換するようにしました。
ちなみに、買ったばかりで試しで撮ったシュレーゲルアオガエルです。
この時も「P」で撮っていましたので、絞りなどは「カメラ任せ」となりますが、偶然にもなかなか良い絞りとなっており(笑)、タム9独特のとっても柔らかいボケがでておりますよね。
まさにタム9サマサマと言うわけですが、このタム9も万全ではありません。
特にキノコ写真と撮るのには・・・
タム9でキノコ写真を撮ってみた
結構好きな写真なのですよ。
見た人からの評判もそんなに悪くない。
ところがですね、、いかんせん撮りにくいのです。
この「90mm」という焦点距離がかなり邪魔をするんですよね、、、
90mmの焦点距離でしかもマクロということはこの写真はおそらく1m近く離れて撮っているじゃないかな?
確かにボケはいい感じで撮れてますが(こんな写真が好きな人も多い)、タムロン90mmマクロで撮る弱点というのが
- 離れて撮らねばならない
- 画角が狭いので背景を綺麗に入れることが出来ない
- マクロレンズ(被写体を1倍近辺で投影)であるため、被写体が大きく写りすぎる
- 暗いところに弱い
みたいな感じでどうしても拭いきれないものがある。
特に3番めの被写体が大きく写りすぎる、っていうのは例えば極小きのこのヒナノヒガサなどを撮る時はすごい力を発揮するのだが、なんちゃらイグチを撮るときには「どれだけ離れるねん、、」って言うぐらい遠く離れなければ全体が撮れなくなるのです。
・・・なので少しずつキノコ度が増していくにつれ、「キノコを撮る」ためのレンズ、というのを模索し始めたのであった。
続く、、、、
『参考』マクロレンズとは?
マクロレンズとはなんぞや?と思った方、おられますよね。
上でもこう書いていますね
「マクロレンズ(被写体を1倍近辺で投影)」
1倍近辺とありますが、例えばタムロンのレンズは「SP AF90mm F2.8 Di MACRO 1:1」と記載されております。
この中の「1:1」にご注目!!
これは1倍で投影するということなのですね。
通常のレンズはどうかというと例えばNIKONの「AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G」だとすると
最大撮影倍率:0.16倍となっております。
1倍と0.16倍では何と6.25倍の開きがありますね、、、そんなにあるんか??(笑)
この前、NIKON 40mmマクロレンズ(最大撮影倍率:1倍)を貸してもらったけど35mm標準レンズとそんなに変わらなかった気がするのだが、もしかして気のせいか・・・