フカミドリヤマタケを見に行ってきた

フカミドリヤマタケ(ヒスイガサ)

某公園に「フカミドリヤマタケが出ている!」という情報を得たので見に行ってきた。
この公園の展示館では、以前に菌友のKさんがキノコ写真の展覧会を開いていたことがあって、その時にIさんと一緒に見学しに来たのがこの公園やってきた一番最初である。

その時に「ほれ、あそこに出るんですよね~」とKさんが指をさした方向を見ると「こんなところに出るんかぁ、、」という場所であった。

その「こんなとこ」にこのフカミドリヤマタケは出ていた。
しかも1本だけ (T_T)

いやいや、この1本を侮るなかれ、、、
これはどんな思いをして見つけたのかをこれから説明しよう。

僕がここに到着したのは朝の8:15ぐらい。
大阪からでは2時間30分ぐらいかかるので、6時ちょい前に家を出た。

眠い、死ぬほど眠い。

そんな死ぬ寸前だった僕を「フカミドリヤマタケが見れるのだぞ!」というキノコの神様が励ましてくれたので、眠い目をこすりながらも車のハンドルを握り、アクセルをグングン踏んで、やっとここに辿り着くことが出来たのだ。

駐車場に着いて時計を見ると8:15分。
建物の前でモップを二本持ってとっても器用にお掃除していたお姉さんがいておりまして、、で、挨拶を兼ねて

「この辺りでフカミドリヤマタケってあるんですよね?」

といきなり核心を突いてみた。
ジタバタして「変なオッサン」と思われないためであるが、逆に「変なおっさんと思われるかもしれんな、、、」とも考えたがそれはあとの祭り。

しかしそのお姉さんはニコニコして

「あ、それこっちです~」

と僕を出ている場所に案内してくれて、キノコを探し始めた。
その姿はまるでイグアナのマネをしているタモリの様に(昔のネタね w)地面すれすれに顔をこすりつけて、その小さな物体を目を皿のようにして探しているのだ。

「そ、そんなにちっこいのですか??」

僕はそのイグアナに聞いてみた

「はい、小さくて子どもたちなんか直ぐ踏み潰すんです、、」

とイグアナはこちらをちらりと見て苦笑いをする。(お姉さんごめんなさい w)

と、僕も一緒になってしばらく探していると、お姉さんが「ありました!!」と嬉しそうに声をあげた。
その指差す方に目を近づける。

「見えない (笑)」

でもよくよく見てみると、傘がちょっとヘタっとしたこのフカミドリヤマタケがあったのだ。

※えーっと、お姉さんの名誉の為に言いますが、お姉さんとってもお綺麗で、キュートな女性であります。イグアナには似ても似つかないのでそこんとこ勘違いしないでくださいね(しないか? 笑)


フカミドリヤマタケ、、、元の名前は「ヒスイガサ」という名前であった。
そして誰もが言うのは

「ヒスイガサの方が良いのに、、、」

である。
まぁ確かにゴロが良いし、「深緑」と「翡翠」では、やはり翡翠に軍配があがるな、、、

アカヤマタケ属のキノコなので「ヤマタケ」という名称をつけたのは良く分かる。でもベニヒガサの様にアカヤマタケ属なのに
「ガサ」がついてるものもあるしね、、、

さてそんなフカミドリヤマタケ、どこにでも出るわけではない。
結構なレア菌である。

ネットで検索してみても発生している箇所というは、5箇所に満たないとと思うのだが、どうだろう?
かと言って「キノコと休日」さんのこの記事「フカミドリヤマタケ(長澤、工藤仮称)」では「自宅の庭から出た」と書いてあります。

僕が思うに、フカミドリヤマタケが発生するのはこういった芝生の上であり、しかもキノコ自身が緑なので緑の上に緑で完全に保護色になってしまう。またかなり日当たりが良いところに出るので(太陽が好きなのか?)、日がずっと照ってると直ぐに枯れてなく無くなってしまうのではないかと思われる。

つまりは「無い」のではなく「見つけられない」とか「出会えない」のじゃないかと疑っている。

なのでこれを機会にあなたも芝生の上の緑のキノコも探してみては?

イグアナのようになって(笑)
 

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