似たもの多し(ニセニクハリタケ)

この日は、周りから体を突き抜けるような冷たい風が吹いていました。
外に出たはいいものの、さて、どうするか…
手はかじかみ、長靴をはいた足は地面についているのかさえ分かりませんでした。

森の斜面地にある倒木に、何か、重なり合って生えてるものが見られました。距離は結構離れていて、ひとつ、倒木をくぐらなければその先にいくことができません…
そのきのこは、重なり合って生えていて裏面がちょっと褐色がかっていました。
「カワラタケかな…」
いずれにせよ、こんなに遠くではきのこの種類は判別できません。ですので、寒さで凍えた足を動かし見に行ってみることにしました。

近づいてみてみると、確かに全体的に平べったく、木の皮を持っているかのように硬いきのこでした。表面にはカワラタケのような模様がありいかにもその仲間を装っているようでした。
「でも、なにか違うんだよな…」
そう思ったのは明らかでした。なぜかというと、周りからとてもいい香りがしたのです。桜餅のような、シナモンのような甘い香り…
その香りは、きのこに近づくと強く香りました。
そして、このきのこの背面を見てみると無数の針状のものが密集してできていることが分かりました。
「これは、ハリタケの仲間か…でもなんだろうなこれ?」
・桜餅のような、シナモンのような香り
・背面が針状
・カワラタケのような外見(だけど(茶色の傘))
この点から、たどり着いたのが「ニセニクハリタケ」というきのこでした。

もちろん、初めて見るきのこであり、おそらくいままで素通りしていたんだろうな…と思いました。
「あれはカワラタケやろ!」
と、固定概念をもってしまうとあらゆる角度から考えなくなってしまうんだなぁと反省。(自分の性格もあるかも)

見た目がカワラタケの仲間に見えても実際に見てみるとまったく違う種類でした。…いままでの行動を振り返るきっかけになりました。

 

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