不明種に勝手に名前をつけてみる(その1)

大阪の某公園で見つけたイグチ。
7月8日、実は公園の駐車場横にある竹林にキヌガサタケを探しに行ったのであるが、まったく見つからず。
仕方なしに公園まで他のキノコが出ていないか探しに行った時に見つけたもの。

似てるなぁ、、と思ったのは以下の3種

  • アシベニイグチ
  • アシベニイグチモドキ
  • イロガワリ

アメリカウラベニイロガワリは足の部分の赤みがちょっと違う感じなので、早々に除外しました。

しかし特徴を見ていくと、以上の3つのどれも当てはまらないんですよね~

まずは、特徴を観察するために写真を見て下さい

ってことで、特徴を書き出してみる。

部位 特徴 不明種 アシベニイグチ ニセアシベニイグチ イロガワリ
暗褐色 帯緑黄褐色~淡褐色 赤褐色~黄褐色、暗褐色 オリーブ色~黒褐色
模様 ややビロード状 フェルト状~平滑 --- 微毛に覆われてる
管孔 柄との関係 上生~直生 ほぼ離生 垂生~直生 直生~垂生
黄色 黄色のち帯緑黄色 黄色のち黄褐色 黄色のちオリーブ
青変 する する する 直ぐにする
頂部は黄色、
後は赤
頂部は黄色、
後は赤
上部は黄色、
後は暗赤色
上部は鮮黄色、
下部は赤褐色
模様 下部が網目 網目模様 頂部に網目 全体に鮮点
黄白色で弱い青変 黄白色で弱い青変 黄白色で弱い青変 黄白色で強い青変
樹種 --- 広葉樹林内 針葉樹林内 ブナ科の林内 広葉樹林内

と言う感じでなかなか決め手がない。

いちおう何人かの知り菌に聞いても「う~ん」と言う感じなのですな。

アシベニイグチは傘の色がまったく違うのでこの中では一番に除外。針葉樹林帯で出るところもアウトかな~?
イロガワリに関しては色の変わり方が速く、濃く、そして全体的に青変するのだが、この不明種に関してはかなりまだらに青変するだけで、イロガワリほどの変化は見られないのです。

僕的には「アシベニイグチモドキが一番近いかな?」と思っていたのですが、何人かの菌友から「ヒダが垂生していない」と指摘されアウトになってしまった。

もうこれで万事休す。

とかなんとか言ってると菌友の人から「これではないか?」と教えてもらったものがここです

「Boletus sp. (ヤマドリタケ属不明種No.003)」
http://toolate.s7.coreserver.jp/kinoko/unknown_fungi/boletus_sp_003/index.htm

OSOさんのページで「ヤマドリタケ属不明種No.003」となっているものです。

これに非常に特徴がよく似ていますね。
OSOさんは最初「アメリカウラベニイロガワリ」と思っておられたそうですが、やはりアメリカウラベニイロガワリともなんとなく雰囲気は違うのですよね。

でも、この種も同じようにイロガワリの仲間には違いないのであえて名前をつけると

メキシコウラベニイロガワリ(入佐仮称)

 
でどうでっしゃろ?(笑)

ホントはねぇ「アメリカ」と言いたいところですが、やはりアメリカじゃない、もう少し足りない、もう少し登っていかないと、、ってことで「メキシコ」、、、なんてね。

このメキシコウラベニイロガワリらしきものは結構各地で出ているみたいですね。
素人的に考えると

「これだけ沢山発見例があるんだから、さっと名前つけちゃえば~」

とか思うのですが、それがなかなか難しい、というのも知っておりまする。

でもね、、、キノコ愛好家にとってこの「名前が付いてない」っていうほどのモヤモヤ感はありませんのです。

なので1日も早い名前付けをお願いしたく、勝手にネーミングしてみます。

『追伸』
この記事をアップしたら「食べたことあるよ」という猛者が現れました。

その人によりますと

毒ではないみたいだが不味い

 

らしいです。
よってこのキノコは「不食」としておきます。

 
 

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不明種に勝手に名前をつけてみる(その1)” に対して2件のコメントがあります。

  1. 匿名 より:

    公園の雑木林にはえていたので食べました。
    毒はなく、土臭くてあまり美味しくなかったです

    1. いりさじょうじ より:

      あ、そうなんですか(笑)
      最近は結構いろんなところで似たようなやつを見かけますね。
      やっぱ食べないほうがいいですよね~

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