苔上の様変わり

朝、里道を歩いていると葉と葉の隙間から光が差し込んでいます。苔の上に、小さな氷の結晶が重なり合ってくっついていました。

村の朝は、すっかり冬の始まりを迎えていました。

ここは、苔の多い場所の一つ。一年中、湿気があるのでしょうか。道は苔のマットでふわふわしており、脇には一歩前に出たそうな大きなシダ植物が風に揺られながら周りのシダ植物と押し合いをしていました。そんなこんなで、いつものように、普通に歩いてもなかなか前に進めないのです。だけどこういう時こそ、新たな〝発見〟というのもあります。

それは、ひときわ目立つ白い塊でした。高さはだいたい3cmくらい。化粧をしているかのように美人な白さでした。しかし、少し離れたところに一つ。高さ4cmくらいの黄色い塊がありました。

「あら、色違い?」

「それとも別種?」

見た目での違いといえば、色が白と黄色で異なること。そして白い方はつまむとマッシュルームのように弾力がありました。一方黄色い方はつまむと形がのこり、ブヨブヨと、今にも破れそうな感じでした。

家で観察をしてみようと、この2種を持ち帰ることにしました。

1日目は変化はなし。2日、3日…あまり変化はないように見えます。

1週間たったくらいだろうか?ふと、「ホコリタケの仲間」がどうなったのか気になりました。小さな箱を開けてみると黄土色になったものと、薄い黄土色になっているものがありました。

「これは!キホコリタケだったのか!」

 

ここで、初めて「キホコリタケの幼菌は白色である」ことを知りました。私のきのこ学にひとつ、知識が増えた瞬間でした。

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