きのこの好み②(ニセマツカサシメジ)

今回紹介するのは「ニセマツカサシメジ」というきのこです。

秋も中旬ごろ、松林を歩いているとちっさなきのこたちが顔をだしていました。見た目は、地面から生えている細長いきのこ。
だけど、それはちょっと変わったきのこだったのです…。

「きのこあった!!」

いつものように、大声をあげる私。あきらかにほかの人が見ていたらあやしいですね(笑)
大声を上げた後、きのこをさっそく観察。

・傘は暗い茶色。湿気ているものは縁に条線が見える。
・柄は白っぽく繊維状。しっかりいている。
・ヒダは密集している。

ぱっと見るとこんな感じ。
あまり、特徴的な部分がありません…

「よし、下から掘ってみるか。」

早速、きのこに添って土を掘っていった。すると、大きな塊を掘り当てた。
手に取り、よく見てみると…それはボロボロになったまつぼっくりだったのです。

その時、
「なんかきのこあった?声が聞こえたけど」
父が少し先から声をかけてきた。私の声が聞こえていたらしい。
「いや、まつぼっくりから生えとるきのこがあったとって、ほらっ!」
手に乗せていたきのこを見せる。
「ふ~ん、きのこやね」
「この下のなんなん?」
「これ、まつぼっくりって言うとるやん!」
「へぇ~」
興味がなさそうである(笑)

このまつぼっくりに生えているきのこは何なのか…家に帰って調べることにしました。
観察した特徴をもとに、図鑑をめくり、比較をしていく…すると「ニセマツカサシメジ」の特徴と一致することがわかりました。

 

ちなみに、この「ニセマツカサシメジ」は腐生菌と言われているきのこです。
腐生菌とは、落ち葉や倒木を分解するグループで、私たちがよく食べているシイタケやエノキ、ブナシメジなどはほとんど腐生菌に所属しているのです。

きのこを同定(きのこを調べて、名前や種類をわけること)をする際に注意したいことがあります。
それは、きのこ全体(傘、ヒダ、ツバ、ツボなど)を見ないと種類わからないということ。
もう一つは、そのきのこが生えている環境(なんの木が近くにあるのか、どんな土壌なのか)をよく見ておく必要があるということです。
腐生菌のグループには、落ち葉を分解するもの、木(倒木や切り株など)を分解するもの、さまざまなものがあります。
きのこ観察をする際、ちょっと生えている物に気を付けてきのこ探しをするとまた違った景色が見えてくるかもしれませんね。

 

次回は「寄生菌」についてお話をします。

 

 

 

 

 

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