きのこ検定(2級)を受けてきました。その傾向と対策も考えてみた。

昨日(2月19日)、きのこ検定(2級)を受けてきました。
今年で4回目となるきのこ検定、僕の回り(きのこ好きの集まりね)では受ける人はゼロ。

もしかして受けるのは僕だけ・・・。

なんて思いで受けに行きましたが、会場に入ると100人ぐらいでしょうか、結構な人数が受けに来ていましたので、一安心しました。

場所は大阪会場だったので、茨木市にある立命館大学でした。
こんなとこ ↓↓↓↓

JR茨木駅からは歩いて5分ぐらいのところでしたが、駅の周辺や学校の周りには食べることなどは殆どなかったので、学校にあるコンビニでパンを買って14時40分から始まる試験に備える事にしました。

試験問題は100問。
60分で100問というのは時間は僕にとっては見直し含めて十分な時間ではありませんでした。(最後の方は見直しが出来ませんでしたね)

まぁそれでも90点の前半ぐらいは出来てるかな?と思いながら家に帰ってから自己採点したら間違ってるわ、間違ってるわ、、、結局自己採点レベルでは87点。
多少のマイナスがあっても80点を切ることはたぶんないでしょう。

あ、ちなみに合格点は

「概ね70問以上の正解で合格」

らしいです。

「概ね」ってなんなの??って思いますがね(笑)

傾向と対策

で、ここからは僕が間違った問題を中心に傾向と対策を考えてみたいと思います。

【問題1】

ノボリリュウタケの特徴で間違っているものはどれか?
(1) ヨーロッパでは食用キノコとして人気
(2) 有毒キノコである
(3) 頭部が馬の鞍のようにデコボコしている
(4) 学名は Helvella militaris である

ノボリリュウタケを食べた、という人は少ないと思いますが、
テキストを読んでいるとノボリリュウタケのサブタイトルで

「シコシコとした食感でヨーロッパでは人気」

と書いてあります。

ということは「食」ですよね?
テキストにも「食用」としっかり書いてあります。

じゃあ正解は「2」なのだろう、、、僕はすっかりそう思いました。

しかし、、、
その横に「有毒」とも書いてあります。
なぜか?

「茹でこぼして十分火を通さないと中毒する」

らしいです。

それってほとんどのキノコがそうなんですけど、、という言い訳は通用しません。
テキストに書いてあるのが「正」なのです。

つうことは正解は「4」ということになるのですね。
でもなぁ、、学名なんか覚えてないしね。
「4」って書いた人も恐らく消去法で書くしかなかったでしょうね。

ここで覚えとかないとダメなのは

「テキストに『有毒』と書いてあるのは毒なのだ」

ということなのですね。
その横に「食用」と書いてあっても問答無用に「毒」なのです。

【問題6】

2013年の国際連合食糧農業機関統計データベースによると、きのこの生産量が最も多いヨーロッパの国はどこか。
(1)イタリア
(2)フランス
(3)ドイツ
(4)オランダ

ここで問題になってくるのは

「ヨーロッパの」

である。
全世界では
1位.中国 2位.カナダ 3位.アメリカの順である。

これは覚えてるよね?
1,2,3位だよもんね?

違うか?

少なくとも僕はそうだった。

ここが落とし穴なんですな、、、あぁ、、、

つまりは

「順位は4位まで覚えておこう」

ということ。
だって3位まではみんな覚えるでしょ?
4位を出題したらみんな答えられないよね?

そんな問題なんです。

【問題14】

キララタケに含まれる毒成分は何か?
(1)トリプタミン
(2)コプリン
(3)ペンチン酸
(4)アマトキシン

流石にキララタケの毒成分までは覚えてなかった。

が!

キララタケってヒトヨタケの仲間だもんね。
ならば

「2」だよね。

だってヒトヨタケはコプリーヌで、毒成分は「コプリン」。
とっても覚えやすい。

しかしこれはひっかけ問題で、正解は「1」。

トリプタミンなんか、まったく見もしたことが無い。
毒成分の載った一覧表にも出てない。

なので

「こういう問題は捨てましょう」

対策にならんか(笑)
でもやっぱり、絶対にできない問題は中にはあるものだ。
そう言う問題は捨てたらよい。

【問題20】

次のうち、キシメジ科に属さないキノコはどれか?

(1)ミネシメジ
(2)マツタケ
(3)ハタケシメジ
(4)スギヒラタケ

さて「科」の問題である。

実は今回「科」に関してはまったく関知していなかった。

これは全くの僕のミスなのだが、この科に関する問題はこれ以外にも何問かあったので、是非押さえておくべきところだと思う。
ちなみに答えは

「(3)ハタケシメジ」

である。
「シメジ」の仲間だから「キシメジ科」だと思ってしまうが、これが引っ掛けなのだ。

なので
「科まではしっかり覚えよう」

と言いたい。
難しいものもあるが、代表的なものはしっかりと押さえておきたい。

【問題27】

きのこに含まれる代表的な旨味成分で特に乾椎茸に多く含まれるものは何か?

(1)グアニル酸
(2)グルコサミン
(3)ヒアルロン酸
(4)イノシン酸

キノコに含まれる三大旨味成分は

グアニル酸
グルタミン酸
イノシン酸

というのは恐らく誰でも覚えているだろう。
なので答えは「1」か「4」

しかし乾シイタケはどっちだったか、、、

う~ん、これは意識していた人には簡単だったかも、、
でも、うろ覚えだった僕は「4」にしてしまった _| ̄|○

教訓は

「各キノコの特徴は一覧表にスべし、特に成分!!」

これを作らないとあかんと思った。

【問題91】

現在のエノキタケ栽培に用いられている全栽培期間を栽培ビンの中で行う方法を確立したのは誰か?

(1)長谷川五作
(2)山寺信
(3)白井光太郎
(4)森本彦三郎

さて今回の試験でもっとも多く出題されたページはどこか??

それは間違いなく「日本のきのこの歴史」~「日本の消費状況」のページだろう。

ここらは全部を丸暗記してもいいかもしれない。
まるで中学時代の社会の勉強のようだけど、このあたりはもっとも問題に出しやすいのかもしれないし、人名が沢山出てくるので、紛らわしい所ですよね。

で、間違えたのは、、、

自信を持って「1」と書きましたが、正解は「2」。
長谷川五作は農家には広めたが、「方法を確立」はしてないのですね、、、

ってことで

「『日本のきのこの歴史』~『日本の消費状況』は超重要ページである」

ほんまそうです、1級は知りませんが・・・

【問題71】

ナメコの学名はどれか?

(1) Hypsizygus maemoreus
(2) Pholiota microspora
(3) Grifola frondosa
(4) Tricholoma matsutake

さぁて、、マツタケだけ判りますよね?(笑)

どうやってこれを覚えたらいいのだろう??

ちなみに1級では7問も学名に関する問題がでたそうな、、、

これは「学名を捨てる」というわけにはいかない数字だな・・・

なので、そこで考えたのだが、全部の学名を覚えるのは無理なのでせめて「属」の学名だけでも押さえていたらどうだろう?
属だけなら「なんとなく」覚えられないか?無理か?

学名は 「属名」 + 「名称」 という構成になっている。
この「属名」の部分だけでも何となく覚えちゃおう、、って言うわけだ。

属の数はまだ少なく、そのキノコがどこの属なのか?を知ってさえいれば学名を全部覚えられなくても大丈夫だ。
しかも選択なのでなんとなく覚えていても大丈夫だ、、ほんまか?

例えばナメコはモエギタケ属なので学名は「Pholiota」で始まる。

なので覚えるのは「スギタケ属」であること。
そしてスギタケ属は「Pholiota」であること。

覚えられるかな?

なので

「無理なら諦めろ、出来るなら『属』と『属の学名』を覚えよ」

まぁ大変やけど頑張ろう、、、

じゃあ来年は1級に挑戦するか~~?

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きのこ検定(2級)を受けてきました。その傾向と対策も考えてみた。” に対して4件のコメントがあります。

  1. まり より:

    改訂版を買わずに2級に挑戦します。
    学名や成分など不安はつのりますが、参考になりました。
    ありがとうございます。
    試験会場がなかなか決まらないのが悩ましいです。

    1. いりさじょうじ より:

      コメント有難うございます。
      改訂版が出てるんですね、、、でもたぶん旧版でも大丈夫かと。
      2級ならまだ学名の出題頻度は1級に比べては少ないと思いますが0ではありませんね。
      でもその他の問題を着実に答えられれば大丈夫!!
      寒さに負けず頑張ってくださいね~!!

  2. 2級受けて合格しました
    過去問とても参考になり
    助かりました
    マイナーな検定で長野県は
    2級は6名しか受講者のいないのには
    ビックリ でも希少価値有りかもね
    おかげさまです
    ありがとうございました

    1. いりさ より:

      合格おめでとうございます!!
      2級でも結構難しかったですよね~
      お力になれて、とっても光栄です。
      そうですか、長野では2級が6名とはかなり寂しいですね、、、ホクトのお膝元なんですけどね。

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