「きのこ!キノコ!木の子! ~きのこから眺める自然と暮らし~」(その3)

本郷次雄先生とは浅からぬ縁がある。

なんて言うととっても偉い人になった気がするな(笑)

正直言うとほんの浅い縁なのですが、僕の中学3年生の担任(理科)はキノコ好きで、滋賀の大学に在籍している時にキノコの事を教えてもらっていたというのが、なんと本郷次雄先生だったらしいのです。

たぶん沢山の教え子が本郷さんの元から旅立って、そしてその中の一人に中学生の坊主頭だった僕が教えてもらっていた、というのはそれだけで感慨深いものがあるのですよね (^_^;)
 
それでは前回の「5.きのこを見つめる」からのつづきです。

本郷次雄先生の絵、、、と行きたいところですが、その前に忘れてはならない人がいます。

今関六也氏です。

「原色日本新菌類図鑑」や「日本のきのこ」などにも本郷次雄氏と共に名前が並んでいるのを目にした方も多いことだと思う。この今関六也氏は川村清一氏よりも20年後の生まれであるから、恐らく川村清一氏からの教えを請うていたのかもしれないと思われる。

今関氏が描くスケッチにも川村氏の影響が色濃く反映しているのがわかる。

今関六也氏のスケッチ

他にこんな試みをしているものがある。
今関六也氏と川村清一氏が同じキノコ(たぶん被写体は別)を描いている絵の比較である。

絵の比較

別々の博物館が所蔵してるものを、集めてきて、この様に比較できるというのは展示会ならではのものだとつくづく感じますよね。ほんと貴重なことです、、、はい。

 
そして、いよいよ本郷次雄氏の絵が出てきます。
本郷次雄氏は、今関六也氏よりもさらに20年後に生まれているので、今関氏が本郷氏の師匠にあたるのでしょうか?

本郷次雄氏のスケッチ

やはり本郷氏のスケッチも川村清一氏の絵の流れをしっかりと継承しているのがわかります。タマゴタケの絵などを見ていると、幼菌のものから成菌のものまで描かれていますし、検鏡した胞子の絵もちゃんと描かれていますね。

タマゴタケ

ここでちょっと話は脱線するが「京もキノコ!一期一会」(著者:高山栄)という本をご存知だろうか?
著者の高山栄氏も本郷氏の教え子なのであるが、その中のエピソードでこんな話があります。

「私にキノコの絵を指導してくださった本郷次雄先生は、ある観察会で、自分で撮影したキノコの写真を提出した会員に『私は絵は見ますが、写真は見ません』と言って、返された」

本郷氏がどれだけ「絵を描くこと」を大切にしていたというのが分かるエピソードである。
たぶん僕などは写真ばっかり撮っているので、永久に本郷氏には見てもらえないんだろうなぁ、、、なんてつくづく(笑)
 
で、次に見てもらいたいのがこのスケッチです。

原色日本新菌類図鑑のスケッチとその原画

2週間ほど前に生キノコを届けに来た時には既にこの展示がされており、佐久間さんから「これを見て下さい!」と特別に案内されたのがこの展示であった。

良く見なければわからないけど、この中心に置いてあるのが、「原色日本新菌類図鑑Ⅱ」の中のアカヤマタケの仲間が掲載されているページである。

その周りを掲載されている絵でずらっと取り囲んでいるのが分かってもらえるでしょうか?

図鑑に掲載されている「調べるためのイラスト」と「作者の息遣いが伝わってくる原画」を一緒に見る、というとっても面白い試みだと思うのですね。こういうポイントをじっくりと見比べてもらって、楽しんでもらえたらと思います。

つづく、、、、
 

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