キクラゲ4兄弟

1月、2月という月、例年によるとまだまだ冬眠していて、とてもキノコなど探す気にはなれなかったのであるが、ふと菌友のリンさんがスギエダタケをアップしているのを見て、

「あれ、そういや、スギエダタケ見てないかも!」

と今更ながらに気がついた。
あかんなぁ、、冬眠ボケしとるわぁ、、と頭をポンと叩いてみる。
スギエダタケはこんな寒い時期にも忘れずに出てくれる几帳面なキノコである。
「スギ(杉)エダ(枝)タケ」というだけあって、杉の木の枝にちょこんと出るのでとってもフォトジェニックであることには間違いない。その「ちょこん」を出来ればマクロレンズで下から覗き込みカシャッ、とやってみたいものだ、と思った。

しかし、、スギエダタケ見つからず、、、
代わりにキクラゲ4兄弟が姿を見せてくれたので、写真を撮ってみた。

このキノコ欠乏症の時期にしっかり出てくれる救世主の様な彼らにエールを送りつつ「キクラゲ4兄弟」を書いてみた。
 

タマキクラゲ

Exidia uvapassa

2018年1月20撮影

漢字書くと「珠木耳」と書くらしい。
「玉」じゃないよ(笑)

あ、でも「タマ」という発音も大和言葉で、もともと意味は一つだけどそこにそれぞれ「形態」が異なるものに対して適切な漢字を当てはめたものが「珠」であり「玉」でもあるんじゃないかな?(この前K島さんに「はく」という意味で教えてもらいました)

と言う事はこのタマキクラゲは「玉」にしろ「珠」にしろそこには「丸い」という意味があるんですね。

2018年2月11日撮影

これは2月に撮影したもの。
実は3月3日に同じ場所に観察しに行きましたが、すっかり姿を消しておりました。
ですので、タマキクラゲが出ているのは1~2月の冬になります。

え?真冬やん?

原色日本新菌類図鑑には発生時期は「春~秋」と明確に書かれております。
しかし、今回見つけたキクラゲ達はどれもありがたい事に冬の真っ只中に出てきてくれてます。

なんて思いやりのあるやつらなんだ、、、(*^^*)

ちなみにタマキクラゲはこう見えても可食らしく、まねき屋さんが食べてレポートしてはります。

「タマキクラゲ」
http://kinoko-nikki.hariko-manekiya.com/?eid=993915

味噌汁に入れて食べてはるようですが、予想通りさほど美味しくないみたいですね(笑)

しかし他のキクラゲ同様「味はない」とのことなので、それが逆にいろんな料理のアクセントに使えるかもしれません!!

でも料理の材料として集めるのはたぶん至難の業だと思われる (^_^;)

あ、それと、菌友のリンさん(植物部出身)が「細い枝にしか出ない」このタマキクラゲについてこんな書き込みをしておりました。

タマキクラゲのたまちゃん、あの子って細い枝からしか出てこないですよね。細い枝ってほかの部位より維管束が多くの場所を占めていて、枯れた段階で師管の中に糖分が多く残っていたら、ほかの部位より細い枝は糖分の割合が高いと思うんです。

なので特に分解の初期の頃は糖依存の菌が幅をきかせていて、リグニンやセルロースを分解する菌との競合関係が、ほかの部位と異なっているのかもしれませんね。

つまり整理するとこんな感じでしょうか?

・タマキクラゲは細い枝にしか出ない(原色日本新菌類図鑑にも明記あり)
・細い枝は他の部位よりも維管束が多くの場所を締めている
・なので枯れた段階で師管の中に糖分が多く残っている
・よって糖依存の菌(つまりタマキクラゲなど)が幅をきかせており
・他の部位では出られないタマちゃんは、ここぞとばかりに出てくるんとちゃうか?

このあたり、まったくの想像ですので、問題提起ということでよろしく!!

ヒメキクラゲ

Exidia glandulosa

2018年2月11日撮影

このヒメキクラゲはタマキクラゲを集めてグチャグチャにしたような外見をしております。元々は小さな球状だったものが、それぞれの「球」が融合し拡大し続けてこんな形になってしまったようです。撮り菌としては確実にスルーする種なのですが、今回はこの記事のために撮ってきました(笑)。

漢字書くと「姫木耳」と書くみたいだけど、どこが「姫」なのかは不明。

「ヒメ」というとヒメコガネツルタケとかヒメベニテングタケなど「元になるものより小さい」という意味合いで名付けられることが多いようだ。

・コガネツルタケより一回り小さいヒメコガネツルタケ
・ベニテングタケよりも一回り小さいヒメベニテングタケ

と言ったように。

ということはだな、ヒメキクラゲはキクラゲの「ヒメ」なのでしょうね。

どうみてもそうは見えないんですが、最初の「小さな球状」の時はとっても小さなキクラゲなのかもしれませんね。

それで、このグチャグチャの姫様も「食」らしいのですよね、、、
食べてる人がいます。

言わずとしれたきのこびとの小島さんです(笑)
ゲテモノ専門家ですわな w

ではちょっとその部分を引用させてもらいます。

採れたブツ。やはりキノコには見えないが、それ以上に食いものには見えない。

茹でた。見た目がまったくが変わらんというツッコミはこの際だから言わないでおいてくれ。

ほのかに香りがする。どこかで嗅いだニオイ……そう、別のキノコのにおいだ。コカブイヌシメジ、あの「桜餅臭」とも言われる(でもやっぱり桜餅とも違う)微妙なニオイと同じニオイがかすかに香っている。

塩だけふって、口に含んでみた。
ふむ。口当たりは見た目通り、ぷにぷにだ。コリコリのアラゲキクラゲではなく、プルプルのノーマルキクラゲと同じ、あの食感。ただ、キクラゲと違うのは、噛むとこまごまに分裂してしまうこと。ヒメキクラゲは、普通のキクラゲのような一体型ではなくて、多数のつぶつぶが寄り集まったような構造をしているので、噛むとすぐにつぶつぶに分解してしまう。
別にそれがおいしいわけでもなく、まずいわけでもない。ただ面白いとしか言いようがないんだけど、つぶつぶになった後は噛むとき歯からするりと逃げるために、歯触りが楽しみたくても噛めそうで噛めない。少しイラッとする。

味は、まあキクラゲ。旨みとかはあんまりない。キノコらしい香りもない。ただ桜餅の香りがするだけ。

うーん、トータルでは可も不可もない味だな。すなわち、どうでもいい味(-_-;)
せめて量が採れれば利用価値があるかもしれないけど、それも厳しいしなぁ。

それにしてもなんで桜餅……あっ!そうか!サクラの枝から剥がしたからだ!

一言でいうと「味がない」ってことですが、これはほぼキクラゲ達に言えることなのでさほど特質すべきではないですね。

ただ、「日本のきのこ」にはこんな風に書いてありました。

やわらかく、舌触りがいいので、さっと湯がいてコーヒーゼリーに入れて楽しめる。

謎の言葉が書いてありますな。

「楽しめる」

だって。
美味いとかいい香りとか、舌触りが良いとかではありません。
「楽しめる」んです。

どやって?(笑)
 

キクラゲ

Auricularia auricula-judae

キクラゲ

タマキクラゲ、ヒメキクラゲはヒメキクラゲ科ヒメキクラゲ属なんだけど、キクラゲと次のアラゲキクラゲはキクラゲ科キクラゲ属で兄弟って勝手に言うてるけど実は2対2に別れるんですよね~なので、腹違いの兄弟が2人ずついてる、、って感じかな(笑)

ともあれ、これがご本家のキクラゲ、漢字で書くと「木耳」である。確かにこうやって見ると人間の「耳」のような形と言えなくもありませんね。
これはまだ試食したことがないのであるが、聞いた所によると中華料理で良く使われているアラゲキクラゲよりも上質とのこと。

「上質」とな、、、

果たしてどこが「上質」なんだろうかねぇ、、不思議。

しかし一般的に売られているのはアラゲキクラゲなので栽培に向いてないのか、それとも上質だが美味しくないのか、、、

で、このキクラゲ、立ち枯れた木や、倒木などをチラチラ見ていくと、時々見つけることができます。
誰か一度食べてレポートして欲しいなぁ~~

 

アラゲキクラゲ

アラゲキクラゲ

はい、このアラゲキクラゲ、出る木には結構大量に出るんですよね、、、
この写真のやつも立ち枯れたイロハモミジらしい木からズラッと出ておりまして、写真を見た食べ菌さんからは

「これ、お持ち帰りしたんやろな?」

の質問が速攻で飛んできましたな(笑)

はい、確かにお持ち帰りしました。
あまり沢山持って帰るとウチの奥さんに怒られるので、ちょっとだけね。
お持ち帰りしたキクラゲは卵とじや八宝菜に化けましたな (*^^*)

ハイキング道の脇にある木で、僕などは直ぐに目についたのですが、一般の方はどうなのでしょうね?
どうみてもキクラゲなんだけど、やっぱり気味悪がって持って帰ることはしないんだろうね、、、

で、このアラゲキクラゲの特筆すべきところは何と言ってもその栄養素なんですな。

じゃあ行くよ~

  • まずは食物繊維が豊富(いかにもやね w)
  • ビタミンDが食品の中でもトップクラスに豊富
  • ビタミンDによりカルシウムの吸収がよくなる
  • あと鉄分はレバーの1/5
  • カルシウム自体も牛乳の3/10杯分だとさ

もう「毎日キクラゲ」でもいいかもね(笑)

特にね食物繊維というのは、昔は役に立たない栄養素だと思われていたのですが、実は腸に留まって腸内細菌の餌になるのだと聞いたことがあります。腸内細菌が元気になるということは、免疫機能がアップし、病気になりにくい身体が出来る、ということなんですね。

すごいな、キクラゲ。
将来はキクラゲ栽培でもしようかな、、、どやろ?(^o^)
 

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