きのこ検定対策その2「悩ましき科・属に挑んでみる」

キノコ検定で「科」もしくは「属」が問われる問題や、4択の中に「科」「属」が含まれる問題を拾い上げてみるとなんと9問もあった。
中には引っ掛けっぽい問題もあったので(はい、僕は2級の問題で引っ掛かりました w)、ここでおさらいとして科・属の勉強ポイントを考えてみました。

その前に、去年の2級の問題をもう一度掲載しておこう、、

次のうち、キシメジ科に属さないキノコはどれか?

(1)ミネシメジ
(2)マツタケ
(3)ハタケシメジ
(4)スギヒラタケ

さてどれだかわかりますか?

これ、かなり引っ掛けなんですよね~

もし科をしっかり覚えてない人はこう考えるはず。

「3は『シメジ』って名前が付いてるからキシメジ科だろうなぁ、、」

「4は『ヒラタケ』の仲間だから、ヒラタケ科だよねぇ~」

なので「4」を選んでしまうよね?ね?
ちなみにこれ、僕の思考回路を文章にしてみました(笑)

ちなみに答えは「(3)ハタケシメジ」なんです。
ハタケシメジはキシメジ科ではなくシメジ科。スギヒラタケは「ヒラタケ」という名前が付いていながらキシメジ科なのです!!

キノコ検定本に載っている科の一覧

キノコ検定本の科一覧

キノコ検定本に載っている科の一覧を書き出してみました(Google DocsでOCR!)。

アミガサタケ科
アカカゴタケ科
アンズタケ科
イグチ科
イッポンシメジ科
オウギタケ科
オオモミタケ科
カノシタ科
カブラマツタケ科
ガマノホタケ科
カンゾウタケ科
キカイガラタケ科
キクラゲ科
キシメジ科
サルノコシカケ科
クロチャワンタケ科
サンゴハリタケ科
シメジ科
シロキクラゲ科
シロソウメンタケ科
ズキンタケ科
スッポンタケ科
タバコウロコタケ科
タマチョレイタケ科
タマバリタケ科
ツガサルノコシカケ科
ツキヨタケ科
ディプロシスチジア科
テングタケ科
ナヨタケ科
ヌメリイグチ科
ヌメリガサ科
ノボリリュウタケ科
ノムシタケ科
ハナビラタケ科
ハラタケ科
ヒドナンギウム科
ヒメキクラゲ科
ヒメノガステル科
ヒラタケ科
フウセンタケ科
ベニタケ科
ボタンタケ科
ホテイタケ科
マクカワタケ科
マツバハリタケ科
モエギタケ科
ラッシタケ科
ラッパタケ科

全部で49種類あります。
もちろん全ての科が載っているわけではありませんが、主なものは網羅されている感じです。

ではでは上記の一覧を踏まえて、注意しなければならない科・属をピックアップしていきます。

イグチの科

ヌメリコウジタケ

大好きなキノコはイグチです!!
いやぁ、あの管孔を見るたびに心が何故かざわつく、、、、(笑)

そんなイグチも「イグチ科」「ヌメリイグチ科」の二つがありますので要注意です。
その二つの区別の仕方は

「滑っているか?滑っていないか?」

という区別は当たっておりません!!
まぁ確かに「ヌメリイグチ科」に関しては滑っているのは確かなようですが、例えばこの写真のヌメリコウジタケなどは「イグチ科」に属します。なので滑っているからと言ってヌメリイグチ科と考えるのは早計なのですよね。

ちなみにヌメリイグチ科でキノコ検定本に載ってるものは以下の5つ。

  • アミタケ
  • ハナイグチ
  • カラマツベニハナイグチ
  • キノボリイグチ
  • ヌメリイグチ

覚えましたか?これ結構重要かもね!!
この中で迷いそうなのは「キノボリイグチ」ぐらいかな??

で、この5つ以外はイグチ科と覚えておくといいんじゃないかな~

シメジの科

ウメハルシメジ(イッポンシメジ科)

ではでは問題のシメジ、行ってみよう~♪

シメジと名の付く「科」は3つあります。

イッポンシメジ科
キシメジ科
シメジ科

この3つなかなか手強いですなぁ~
この間菌友に

「ブナシメジって何科だか分かる~?」

とさらって聞かれて

「う~む、、どれだったけ、、、」

と迷ってしまいました。
姿形からイッポンシメジ科ではないことはわかります。
※イッポンシメジ科はすらっとしていて、ブナシメジのようにずんぐりむっくりしていないものが多い。

ならばシメジ科かキシメジ科なのですが、シメジ科の代表「ホンシメジ」と似ているのでシメジ科と安易に考えましたが、当たっていました(笑)

で、キシメジ科はややこしいので置いといて、イッポンシメジ科とシメジ科のものだけピックアップしましょう。

まずはイッポンシメジ科

  • ウラベニホテイシメジ
  • クサウラベニタケ
  • イッポンシメジ
  • ハルシメジ

こちらは覚えやすいかもです。
傘の質感などがみんなそっくりです。

ただ、キイボカサタケなどもイッポンシメジ科なので、少なくともキノコ検定本の中では「傘の質感が同じ」と言ってもいいかもしれませんが、それ以外ではかなり異なっているものが多いです。

そしてシメジ科のキノコたち

  • ホンシメジ
  • ハタケシメジ
  • シャカシメジ
  • ブナシメジ
  • オオシロアリタケ
  • ヤグラタケ

この中でですねぇ、、要注意なのがオオシロアリタケとヤグラタケですよね。
この2種類はいわゆる「シメジ」っぽくないキノコですので、何となく引っ掛けに使われそうです(笑)

細分化されてしまった科

チシオタケ(ラッシタケ科)

最近のDNAによる分類で一つだった科が細分化されていき新しい科になった、という事例がある。
この科の一覧の中にあるものでもその余波を食らった「科」が幾つかあるのでピックアップしてみよう。

まず古い図鑑である「きのこ図鑑(幼菌の会)」とこの一覧を比較してみます。

この図鑑、発売は2001年なので、無茶苦茶古いわけではないのですが、出版後大きく分類が変わっていった、と言う意味では古い図鑑と言っても良いだろう、、見やすいんだけどね。

で、上の科一覧を見ていってこの図鑑の中に無ければそれは細分化されたもの、ということがわかります。

では新しく追加された(?)科名とそれに属するキノコを一覧してみましょう

新しい科名 属するキノコ 昔の科名
オオモミタケ科 オオモミタケ キシメジ科
カブラマツタケ科 コガネタケ ハラタケ科
ガマノホタケ科 ムキタケ キシメジ科
キカイガラタケ科 マツオウジ ヒラタケ科
タマチョレイタケ科 カワラタケ、ハチノスタケ、コフキサルノコシカケ サルノコシカケ科
タマバリタケ科 ツエタケ、エノキタケ、ナラタケ、スギエダタケ キシメジ科
ツガサルノコシカケ科 マスタケ サルノコシカケ科
ツキヨタケ科 シイタケ、ツキヨタケ キシメジ科
ディプロシスチジア科 ツチグリ ツチグリ科
ヌメリイグチ科 アミタケ、ハナイグチ、キノボリイグチ イグチ科
ノムシタケ科 サナギタケ バッカクキン科
ヒドナンギウム科 オオキツネタケ キシメジ科
ヒメノガステル科 コレラタケ、ナガエノスギタケ フウセンタケ科
ボタンタケ科 カエンタケ ニクザキン科
ホテイタケ科 ヘラタケ テングノメシイガイ科
マクカワタケ科 ブナハリタケ エゾハリタケ科
マツバハリタケ科 クロカワ、コウタケ イボタケ科
ラッシタケ科 サクラタケ、チシオタケ キシメジ科

 
調べていて驚いたのですが、こんなにも細分化されてるんですね~ちょっとビックリです (@_@;)
あ、もしかして違う科に移ったっていうのもあるかも!!

覚えにくい科

ツチグリ(ディプロシスチジア科)

科の中には

「こんなん覚えられるか!!えいっ! └(՞▃՞ └) 」

とちゃぶ台返ししたくなる様な科、ありますよね?

ツチグリ科から細分化されてしまったツチグリは「ディプロシスチジア科」というような科になっております。

「いやいや、もっと覚えやすい科名にしようよ、、、」

と訴えても時既に遅し、、、

偉い学者さんたちはきっとこんな複雑な名前でも記憶できる頭脳を持っているのでしょう。
しかし、僕達凡人たちのことは考えてくれなかったのでしょうか?
今名前を覚えても、1時間後には忘れているこの凡庸な頭ミソのことを、、、(笑)

なんてぼやいていても始まらないので、また覚えにくい科をピックアップしてみます!!

覚えにくい科名 属するキノコ
カブラマツタケ科 コガネタケ
ガマノホタケ科 ムキタケ
キカイガラタケ科 マツオウジ
タマバリタケ科 ツエタケ、エノキタケ、ナラタケ、スギエダタケ
ディプロシスチジア科 ツチグリ
ノムシタケ科 サナギタケ
ヒドナンギウム科 オオキツネタケ
ヒメノガステル科 コレラタケ、ナガエノスギタケ
ホテイタケ科 ヘラタケ
マクカワタケ科 ブナハリタケ
マツバハリタケ科 クロカワ、コウタケ
ラッシタケ科 サクラタケ、チシオタケ

 
これらの仮名はほとんどが細分化して科が別れたものです。
っていうことは、科が細分化されると覚えられない名前をつけてしまう、、という何かそういう流れ的なものがあるのでしょうか、、
 

悪魔の科「キシメジ科」

シモコシ(キシメジ科)

細分化された科の「昔の科名」をチェックして下さい。

何か気づきませんか?

そう、「キシメジ科」のいかに多いこと、多いこと、、

そうやって改めて見ると

「科とは一体なんなのか?」

「科って何を持って分けてるの?」

という気持ちがふつふつと湧いてくる。

「だから細かく細分化したんだよ、、」

と言われてもまだ納得がいかない。
何故なら、「今でも」キシメジ科には「何でこれがキシメジ科なのか?」というキノコが入っているからだ。

上の写真を見て下さい。これは「シモコシ」なのですが、キシメジと瓜二つだし、キシメジの亜種ではないか?とも言われているキノコです。なのでこれをキシメジとして説明させて下さい(単にキシメジの写真が無かったんですわ、、、ぐすん)。

この「見た目」的にはシメジらしいキシメジ。名前も「黄色い」+「濕地(しめじ)」である。

なのでシメジの種類がこの科に入ってくるのはオッケー!
例えば、、

アイシメジ、カキシメジ、シモフリシメジ、ネズミシメジ、ハエトリシメジ、ミネシメジ、ニオウシメジ、オシロイシメジ、コムラサキシメジ、ムラサキシメジ、、、(キノコ検定本に載っているものから、、、)

これは「仲間」って感じですよね。
とっても連帯感があり、円陣を組んで「エイエイ・オー」って言っててもおかしくない。

しかしだ、、、その円陣に入っていたら違和感を感じるものたちもいる。
例えば、、


マツタケ(まぁ、これは許そう、、)
オオイチョウタケ(う~ん、これもなぁ、、)
カヤタケ(え~いいのか~これ)
スギヒラタケ(いやいや、これはあかんやろ~)
ドクササコ(こ、これも入れるのか、、、アチチチ!)

まるで「分類できなかったものはキシメジ科へ入れちょけ!!」って感じだ(笑)
これでも細分化された後の話だから、細分化されてなかったときはほんと「流れ者の巣窟」の様な科だったんやろうなぁ、、って怒られるわ!!

そんなキシメジ科は僕的には「悪魔の科」と呼んではばからないですが、ただひとつ言えることがあります。

このキシメジ科から試験に出る予感100%!!

なので、少なくともこの5種は覚えときましょうね~

間違えそうなキノコ一覧

最後に、、「このキノコってこの科(属)だったの??」って気になったやつをピックアップしておきます。
サクラシメジは「シメジ」と名がついているのに、「シメジ科」でもなく「イッポンシメジ科」でもなく流れ者の巣窟である「キシメジ科」でもありません。

なんと「ヌメリガサ科」なのです!!

そんなフェイクな感じのキノコたちをこのコラムの最後として一覧しておきますね。

種名 科名 コメント
クロラッパタケ アンズタケ科 杏の匂いはしませんけどね!
キヒダタケ イグチ科 ヒダは管孔じゃありません
アカヤマドリ ヤマイグチ属 「ヤマドリ」という名前なのに、、
アカジコウ ヤマドリタケ属  
コウジタケ ヤマドリタケ属 ヤマドリっぽくなくちょっと意外
ムキタケ ガマノホタケ科 聞いたことの無い科
マツオウジ キカイガラタケ科 カイガラか???キシメジ科の様な感じ
スギヒラタケ キシメジ科 ヒラタケ科じゃないのね!
ムラサキシメジ キシメジ科 シメジ科じゃないのね
マイタケ サルノコシカケ科 固くないのに、、、
ハチノスタケ タマチョレイタケ科  
エノキタケ タマバリタケ科 ツエタケやナラタケもね、、
アミタケ ヌメリイグチ科 キノボリイグチも一緒
サクラシメジ ヌメリガサ科 「シメジ」なので間違えないように
ホテイシメジ ヌメリガサ科 「シメジ」なので間違えないように
オオキツネタケ ヒドナンギウム科 なんか出そうな予感(笑)
ササクレヒトヨタケ ハラタケ科 ナヨタケ科じゃないのです!!
ツチカブリ チチタケ属 ベニタケ属じゃなく、乳が出ます!
ヒカゲシビレタケ モエギタケ科  
サクラタケ ラッシタケ科 クヌギタケ科じゃないのよね~

 

これをアップした後、何人かの人から「分類がおかしいよ~」というコメントが付いたので、「参考」として追記しておきます。

  • アカヤマドリはアカヤマドリ属として独立した
  • サルノコシカケ科・タマチョレイタケ科は同じ学名である
  • また上記二つとタコウキン科は同じもの
  • ラッシタケ科とクヌギタケ科は学名は違いますがシノニムである
  • ツチカブリはカラハツタケ属である(でも学名は何故か変わってない)
  • スギヒラタケは今はホウライタケ科なっている
  • ムラサキナギナタタケ属ムラサキナギナタタケは所属科は未確定
  • チャツムタケ属オオワライタケ所属科は未確定
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