スギ林のおとしもの(スギエダタケ)

朝、あたたかい布団にも冷気を感じながら目が覚めました。
今日は新年の次の日。初日の出を見に行こうと約束をしていた日です。

準備をし、外に出てみると、真っ暗闇の中に点々と輝く星たちがこちらを見ていました。
「さて出発だ!」
期待を胸に、初日の出を見に行きました。

真っ暗闇の世界は、時間が進むごとに青味を帯びてだんだんと色が増えていきました。
道端に生えている植物たちは冷たい衣をまといながらきらきらと輝き、日が昇る太陽を待っていました。
そして、遠くの山々から光の道が伸びてきました。何度見ても、輝くものは良いですね。

さて、太陽もすっかり頭の上に登ってきました。高く登るたびにあたたかく、寒さを少し忘れさせてくれるようです。麓に降りて今年の初きのこを観察しようと周りを見渡しました。
しかし、この時期のきのこは探すのが難しくなかなか見つかりません。
「あった!!」
と思えば、何か昆虫が作ったのだろう。泥の巣だったり、わざわざ遠くに見えるものを見に行っても枯れ葉が浮き上がっているだけだったり…

場所をかえてスギ林の中を歩くことにしました。スギ林の中は下草も枯れ歩きやすくなっていました。
ふと、足元を見ると白いきのこがこちらを見ていました。よくみると白いきのこはあちらこちらに生えていました。
「スギエダタケだ!」

スギエダタケはスギの木から落ちた枯れ枝に発生するやや小型のきのこです。
きのこの少ない時期に見られる唯一のきのこ。
きのこが少ないといわれる人工林にもひっそりと生きている姿がまた、私の印象に強く残るきのこのひとつなのです。

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