花のなる枯木(トキイロヒラタケ)

今日も、広い大きな空にひとつの光の球がはっきりと見えていました。
遮るものは何もなく、光はコンクリートに反射してじりじりとこちらに照り返してきました。
「今日も暑いな~」
まだ、お昼前だというのにじめっとした暑さは皮膚に当たり続けていました。ちょっと歩くだけでも汗が吹き出してしまいます。
家にいても暑い…町中に行っても人が多すぎて暑い…それならば、水のある冷たい山に行こう…。
そう思いました。

今回行くところは、ちょっと遠めのところ。
ここは一年中、山からしみ込んだ水が集まって流れている渓谷でシダ植物やコケ植物が多くはえていました。以前は“植物”たちには目もくれず、ひたすら山登りを楽しんでいました。しかし、“きのこ”を知るうえで“植物”は切れない根で結びついていることを知り、自然と親しむようになってきました。
今では山登りというよりも、“生き物探し”が主役となりなかなか先に進めません(笑)

渓谷沿いを歩いていると、いろいろなきのこが見つかりました。
ミズベノニセズキンタケにビョウタケの仲間、向こうにはアラゲキクラゲと一緒にカワラタケの仲間…
ひとつ、細く立ち枯れしている木がありました。その根本付近に、みずみずしく平べったいようなきのこが数本生えています。
「ウスヒラタケっぽいな~」
遠目から見ると、それはまさしくウスヒラタケのようでした。しかし、なぜか傘の色が肌色味を帯びているような…そんな感じがしました。このときは薄暗い森の中でしたのできっと木漏れ日の光でそう見えたのだと思いました。

枯木を目指して歩いていると、やはり、様子が違うようでした。
「これ、ウスヒラタケやないな。もしかしてトキイロヒラタケかな…」
立ち止まり、特徴を観察してみました。

「やっぱり!トキイロヒラタケやん!初めて見た!!」
思った通り、トキイロヒラタケのようでした。初めて見たので大興奮!

このきのこはとてもきれいな桃色をしていました。
枯木に生えている風景は、美しい花を咲かせているようでした。

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